わたしのペースで
「めぐる」「たべる」「つかる」。
ONSEN・ガストロノミーツーリズム
はじまります。
ガストロノミーツーリズムとはその土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、
その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズムで、欧米を中心に世界各国で取り組まれています。
ここに日本が世界に誇る「温泉」をプラスした新しい体験が「ONSEN・ガストロノミーツーリズム」です。
「温泉」ではなく「ONSEN」としたのは、日本国内のみならず、海外からの観光客の方にも温泉の魅力を
広く発信していきたいという思いがあるからです。
「SUSHI」「NINJA」などと同じように、「ONSEN」が日本の魅力を表す国際語になるようにという願いも込めています。
ONSEN・ガストロノミーウォーキング
in 雲仙温泉を開催しました
2020年11月14日、「ONSEN・ガストロノミーウォーキングin雲仙温泉」が、秋の穏やかな晴天のもと、202名の参加者が集まり開催されました。
【スタート】
「雲仙メモリアルホール」
昔、温泉は、「うんぜん」と言われていたそうで、日本最初の国立公園を機に「雲仙」とされたそうです。まさに温泉の代名詞ともいえる雲仙温泉、初開催となります。
例年であれば各地特色豊かな開会式が行われますが、新型コロナ感染拡大防止の折、行われていません。今回は最初のスタートの方に向け、雲仙を訪れていた宮崎環境大臣政務官より挨拶を頂きました。
【ガストロノミーポイント①】
「おしどりの池駐車場」
メニュー: チーズ、生ハム、ノンアルコールスパークリング、ヨーグルト
いざスタート!第1ポイントのおしどりの池を目指します。山々の高いところの紅葉は終わっていましたが、麓や市街地の樹木は、まだ見頃で晴天の青い空とのコントラストが美しく、高地の澄んだ空気がとても美味しく感じられました。
ウォーキングには絶好のコンディションです!おしどりの池は人工湖ですが、周囲2.7kmが遊歩道になっているため歩きやすく、秋には渡り鳥が羽を休める自然豊かな場所です。先ずは前菜、バケットに乗せたチーズ、生ハムをノンアルコールスパークリングやヨーグルトで頂きました。
【ガストロノミーポイント②】
「おしどりの池」
メニュー: ブロッコリのポタージュ、クラッカー
おしどりの池周回、森の中のコースはマイナスイオンを全身で受けながら、清々しい気分になります。
第2ポイントはスープ、地元産ブロッコリのポタージュスープです。
新鮮なものが使用されているのだなとわかる、甘味が出ていて美味でした!アンケートでも「美味しかったもの」に、一番挙げられてました。納得!!
【ガストロノミーポイント③】
「けやき広場」
メニュー: 雲仙牛焼肉、鯖寿司、日本酒
自然の景観を抜け、温泉街に入りました。以前は外国人の避暑地にもなった歴史ある温泉街は、風情がありますね。
その中心部にある第3ポイントが、けやき広場です。
お肉を焼く香ばしい匂いがしてきました!雲仙牛です!!数年前にグランプリを取った長崎和牛ブランドのお肉です。
参加者は各々タレ・塩、お好みで楽しまれていました。近海で獲れる鯖の押し寿司も提供され、山、海、食材の宝庫を実感!
【ガストロノミーポイント④】
「雲仙地獄」
メニュー: 温泉玉子
温泉街から雲仙地獄に入ります。街と地獄が隣接していて、噴気口からの蒸気で硫黄の匂いが立ち込めています。
地球の息吹を感じる瞬間ですし、緑の山と殺伐とした岩肌に分かれた独特の光景です。
かつてキリスト教信者の殉教地でもあり、そこには悲しい歴史も埋もれていると思うと感慨深いですね。
【ガストロノミーポイント⑤】
「足湯広場」
メニュー: そうめんの地獄炊き、温泉レモネード、日本酒
地獄を抜け、第5ポイント足湯広場に到着。水々しい野菜が並んでいます。
島原半島名物のそうめんの地獄炊きが提供されました。これも新鮮な野菜の出汁が出て甘く、そうめんの素朴な味を引き立たせていました。
また瓶が可愛い、雲仙名物「温泉レモネード」もあり、昔懐かしい炭酸の味を思い出させてくれました。
コースも半分を過ぎ、多くの方が、疲れた足を癒すべく、ゆったりと足湯に浸かられていました。
【ガストロノミーポイント⑥】
「白雲の池」
メニュー: 豚肉のソテー、焼き野菜
コースも終盤、山道に入りましたが、結構な上りの階段、今まで平坦だっただけに、さすがに少し応えました。
しかし登り切った後、そこには素晴らしい景色が広がりました。池に映る平成新山をはじめとした山々と紅葉!白雲の池です。
しばし疲れも忘れ、ついつい見入ってしまいました。イベント告知の写真と同じ、いやそれ以上の風景です。
天候等の条件が合わないと見れませんが、当日はまさにその光景が見れました!雲一つない青空も映し出し感激!!
メインディッシュは、地元雲仙クリーンポークのソテーと焼き野菜、素材の味を知り尽くした地元旅館のシェフの調理に、皆さん自然と笑顔になられていました。
【ガストロノミーポイント⑦】
「ゴール:雲仙メモリアルホール」
メニュー: どら焼き、コーヒー
楽しい時間はあっという間に感じます。スタートした雲仙メモリアルホールがゴールです。
デザートと目の前で豆を挽いてくれる麗しいコーヒーの香りがしてきました。
気持ちは充実感で一杯ですが、身体は疲労してますよね。甘いものが身に染みました♪
山景色、水景色、地獄と8kmの間に、様変わる景色が楽しめるパラレルワールド!雲仙!!
「地獄」という名の「楽園」という言葉を耳にしましたが、まさしくその通りですね。
次は違う季節で、楽しみたいと心から思いました。
【注意】
大会の映像、写真、記事、申込者の氏名、年齢、住所(国籍・都道府県名)等の雑誌・インターネット等の掲載権と肖像権は一般社団法人 雲仙温泉観光協会に帰属します。